CSIの新たな取り組み
理事長 椿 康和
(国立大学法人広島大学理事・副学長)
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平成17年6月25日の第37回理事会で、皆様のご推挙により前任の吉田典可先生から理事長職を引き継ぎました。微力ではありますが、CSIの運営に尽力する所存でございますので、ご支援とご協力をよろしくお願いいたします。吉田先生には引き続き理事会メンバーとして運営に携わっていただいております。
さて、5月28日の通常総会では、本年度から新たに着手するいくつかの事業について計画と予算をお認めいただきました。詳しくは本号の各記事をご覧いただくとして、ここで簡単に紹介させていただきます。事業規模が最も大きいのは、研究研修事業の新たな柱としての「CSIネットワークマスター虎の穴」セミナーです。このセミナーは、インターネット技術に関する人材育成や地域活性化のために、最新の技術動向や情報をこの分野の第一人者の手で地域にご提供することを目的としています。 |
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これまで実施した2回のセミナーの参加者からは高く評価していただいており、来年2月には広島と高知で開催予定ですので、多くの方々の参加をお待ちしています。次に、これまでのCSIの研究開発の成果を生かすために、SuperCSI技術委員会では、本年7月に発足
した「広島地域IPv6推進委員会」と連携して、地域に密着し、その特徴を生かしたIPv6の普及・定着に向け活動を開始しました。さらに、本年8月には、アジア太平洋地域におけるインターネット若手研究者の国際的な交流の場である第7回APNGcamp(台北)に、学生2名を含む3名を派遣しました。これらの取り組みは、いずれも、地方における「技術的な練成の場」を展開し、次の世代の技術者や研究者の育成への貢献をめざすCSIの理念を実現しようとするものです。
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また、草の根ボランティアによって支えられたインターネット黎明期の精神に立ち返って、CSIの活動を一層充実させようという考えから、CSIの理念・目的に合致する会員の主体的な地域貢献活動をCSIの持つ技術や資金で支援するという、新たな事業も開始しました。正会員の皆様からの企画やアイデアを広く募集しておりますので、ぜひご応募ください。
これらの新たな取り組みにあたり、多くの関係者の方々のご尽力に加え、相当な経費負担も伴いますが、地域社会への貢献という趣旨をご理解をいただき、今後ともCSIの活動にご支援を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
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新理事長のプロフィール
93年の旧CSI設立から監事・運営委員として活動、運営委員長(98年度)としてNPO法人化を推進、99年のNPO法人化後は理事、副理事長(事務局長)等として法人運営にあたる。現職は国立大学法人広島大学理事・副学長(情報担当)1953年生。 |