CSIとアジアと世界
JPNIC理事, APNG Chair 松本敏文
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”チョキ、チョキ、グー、パー、パー、グー、---------”デオデオ経由でやっと手に入れたゲーム機の頭脳年齢ゲーム。大きな声を出して格闘するも、敢え無く”あなたの年齢は57歳”。本人はもっと若いと思い込んでるから、愕然とする。昭和24年(1949年)2月広島生まれ。いまや世に名だたる団塊の世代。これからが人生もっとも充実した時期を過ごせると信じてやまない。広島カープの初優勝を後楽園球場で、万歳を叫びながら涙を流して喜んだ熱き世代。気持ちは若い。
CSIとのお付き合いはもう長い、かな!? 個人正会員を募集し始めてすぐの会員だから。個人として、インターネットの発展に寄与したいという気持ちは強く、広島から中四国地域の活動を通じて世界へと。CSIのお陰で、ついに素晴らしい若者たちに出会うことが出来た。彼らは、CSIをリードし、日本の、いや世界の次世代を担う若者たち。初めて出会ったのは2004年2月。とても寒い京都、第6回APNG Campでのこと。CSIから参加の高校生と、大学生のチームは、IPv6の研究成果を見事に発表してくれた。それも発表者は高校生。日本の若者の素晴らしさを、アジア全体に知らしめた瞬間だった。サポートの大学生も、付き添いの英語の先生も、責任者の私も、皆鼻高々。最高のプレゼンテーションは、CSI発だった。
APNG(Asia Pacific Networking Group)は、アジア太平洋地域のインターネットのマザー組織。APNIC,
APRICOT, APCIRT, APTLD等々多くの AP*組織がここから生まれてる。APNG Campは、インターネットの次世代を担う若者たちを発掘し、育てようという目的で作られたプログラム。2002年2月バンコクで第1回を開催して以来、上海、台北、釜山、ケアンズ、京都、台北と7回の開催を数える。第5回のケアンズのキャンプから、フェローシッププログラムを開始し、各方面からの協力により、発展途上国の若者の参加を得ることが出来るようになった。そのお陰で、述べ500名を越える若者が、20カ国以上から参加。お互いの国、地域の文化、技術、インターネット事情、教育、等の情報交換や議論を重ね、友好を深め将来を築きあっている。CSIからの参加は第6回の京都が最初だが、昨年8月の第7回台北キャンプでは既に第2陣が参加、活動の中心的役割を担い始めた。APNG CampのVice Chair、教育WGのチェアがCSIのメンバーだ。APNG Campの創始者の一人として、CSIのメンバーが日本を代表してAPNG Campのリーダを勤めることは非常に誇らしい。
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第8回キャンプは、今年7月18日からシンガポールで行われる。地の利の良さゆえ、今迄で最高の参加者が見込まれ、又盛りだくさんのトピックスや議題が準備されてる。加えて、APNG
Camp最初の国際カップル(6月に結婚予定)も生まれる。アジアに生きる若者達の逞しさ、夢、そして現実の厳しさを身近に知ることが出来る。是非、CSIから世界へ羽ばたき、アジアに生きる大切
さと素晴らしさを知ってほしい。頭脳年齢”団塊の世代”としては、これからも頼もしいCSIの若者と、アジアの若者を応援したい。 |
第6回APNG Camp (2004年2月21日, 京都) |