SuperCSIネットワーク最新事情

理事・SuperCSI技術委員会委員長 西村浩二
(広島大学情報メディア教育研究センター)


 2004年4月よりスタートしたSuperCSIネットワークは、広域イーサネット技術を利用し、 バックボーンにギガビットクラスのリング型冗長構成を採用したIPネットワークです。 最新のネットワーク技術に対応し、利用者からの新たな要望に柔軟に対応するため、 SuperCSI技術委員会ではSuperCSIネットワーク接続サービスを企画・検討し、 様々な新規サービスを展開しています。最近の話題は、SINET3への移行と JGNUアクセスポイントの変更です。
 SuperCSIネットワークは、以前より学術情報ネットワークSINETに接続され、 インターネット接続や実験等に活用されていますが、4月以降、10Gbpsインタフェースの提供、 IPv6への本格対応など、先進的な技術を取り入れたSINET3 の運用が行われています。 一方SuperCSIネットワークは、広島大学を経由して超高速・高機能研究開発テストベッド ネットワークJGNUにも接続されており、全国のJGNU接続組織との間で次世代の ネットワーク関連技術や高度なアプリケーションの開発などが行われています。
 このたびSINET3への移行とJGNUのアクセスポイントの変更が行われることに伴い、 SINET3、JGNUとの接続インタフェースを10Gbpsに変更して、高度な要求に応えられる 新しいネットワークに生まれ変わります(図1)。
 もうひとつの話題として、フレッツ認証サービスの開始が挙げられます。 接続会員向けのオプションサービスとして、フレッツ認証サービスが追加されました。 このサービスにより接続会員は、NTT西日本が提供するフレッツサービスを利用する 構成員に対して、認証情報を維持管理するだけで商用プロバイダと同様な 接続サービスを提供できるようになります。在宅学習やe-Learningなど、 特色ある活動を行うことが求められる教育研究機関などでは、重要なインフラと 位置付けられるようになると思われます。
 それぞれについての詳細はSuperCSI技術委員会活動報告2006およびWebページ http://www.supercsi.jp/ をご覧下さい。


図1 SINET3とJGNUへの接続構成図

図2 フレッツ認証サービス

CSI役員・運営委員(2007年4月27日現在)

理事長 椿 康和
副理事長 相原 玲二、染岡 慎一
理  事 西村 浩二、前田 香織、前田 真理、吉田 典可
監  事 大場 充、片山 博昭
運営委員 相原 玲二(委員長)、前田 香織(副委員長)、今井 一雅、 上野 優香、田島 浩一、
玉井 基宏、西村 浩二、野村 怜子、匹田 篤、前田 真理、松川 正義

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