CSI ネットワークマスター 虎の穴 第6回

テーマ

『小〜中規模のネットワーク設計構築A to Z』

講師

山口 二郎氏
(株式会社インターネットイニシアティブ ネットワークインテグレーション部 主幹)

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第6回 開催を終えて 〜レポート&開催風景〜

7月20日(木)に、本年度第2回となる「CSI ネットワークマスター 虎の穴 第6回〜ネットワーク構築マスター編〜」を広島市まちづくり市民交流プラザにて開催いたしました。

昨年度は、ネットワークの基礎知識を有している方を対象に、セミナーを行ってまいりました。参加者の方々には「大変参考になる」との声をいただいてきましたが、一方で内容が難しそうで参加しづらいという声もありました。そこで前回の第5回では、今後のセミナーにより多くの方がご参加いただけるよう、ネットワークの基礎知識を学んでいただくためのセミナーを開催しました。

第5回の結果を受け、第6回はどの程度ご参加いただけるか大変注目しておりましたが、CSI会員・学校関係者・一般企業より53名の皆様にご参加いただき、第6回を開催いたしました。

本セミナーの実行委員会委員長である松川委員長より、本セミナーの趣旨を説明いたしました。
参加者の増加に伴い、今回からセミナールームを拡大して開催いたしました。

株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)、山口 二郎様を講師にお迎えし、「小〜中規模のネットワーク構築A to Z」と題して、ネットワーク構築の総論をご解説していただきました。

はじめに、データリンク層(レイヤ2)とネットワーク層(レイヤ3)についてご解説いただきました。特に「ARP」については、broadcastが利用されるため、レイヤ2ネットワークで帯域を圧迫する恐れがある点などを重要なポイントとしてご解説いただきました。

Point to Point Mediaについては、IP層の設定によってはパケットがループしてしまう点に注意が必要とご指摘いただきました。

次にルーティングについてご解説いただきました。
Connectedではないネットワーク・ホストとの通信には必ずルータの設置、ルーティング設定が必要となる点をご説明いただき、以下の点をご解説いただきました。
  ・IPデータグラムの宛先、送信元は途中で変化しない
  ・データリンクフレームはルータを通過する毎に変化する
  ・「データリンクフレームの宛先」=「IPデータグラムの宛先」とは限らない

中規模のルーティングではOSPF(Open Shortest Path First)が望ましいとご説明され、初心者のためのOSPF設定についてご解説いただきました。

参加者の皆様方は午後半日に渡る長時間の講義にも関わらず、とても熱心に山口先生のご解説を 聞いておられました。最後にオフレコ?の質問会も行われ、第6回が無事終了いたしました。

実は、昨年7月の本セミナー開講時より山口先生に是非講義を行っていただきたく、講演依頼を行ってまいりました。今回念願がかないご講演いただくことができました。 お陰さまで、「CSI ネットワークマスター 虎の穴」も徐々に皆様に浸透してきているように感じております。 ご講演いただいた山口先生には実行委員会一同より厚く御礼申し上げます。

今後も、「CSI ネットワークマスター 虎の穴」は、ネットワーク業界の一線でご活躍の先生方をお迎えし講義を開催してまいります。引き続きよろしくお願いいたします。

なお、次回は9月16日(土)に市民公開講座(無料)を予定しております。ご参加を心よりお待ちしております。

お問い合わせ先

CSI事務局 セミナー担当:池上

セミナー専用Tel:090-7772-5114 (受付時間 平日10:00-18:00)
e-mail:seminar-sec[at]csi.ad.jp

主催:特定非営利活動法人 中国・四国インターネット協議会(CSI)