
よくわかるIPv6セミナー・CSIインターネット利用研究会
このたび、「CSI ネットワークマスター 虎の穴」の特別講演として「よくわかるIPv6セミナー」を開催いたします。
「IPv6ネットワーク」という新しいグローバルネットワークを利用して、皆様の暮らしがどのように安心・安全になるか、そのライフデザインを予測いただけるようなプログラムで構成いたします。
また、CSIでは毎年「インターネット利用研究会」を開催しております。
すでに私たちの生活に欠かせない存在となりつつあるインターネットを利用して、より安全で便利な社会を築くための先進的な技術開発や活用事例についての報告を行なっております。
以上のプログラムを「よくわかるIPv6セミナー・CSIインターネット利用研究会」と題し、同時開催で行ないます。
ネットワーク関係者に限らず、幅広い皆様にご参加いただけることを心よりお待ちしております。
よくわかるIPv6セミナー・CSIインターネット利用研究会 開催概要
会期 |
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2005年11月12日(土) 10:50−17:00(受付10:30〜) |
場所 |
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広島県情報プラザ |
主催 |
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特定非営利活動法人 中国・四国インターネット協議会(CSI) |
後援 |
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広島県教育委員会 |
協賛 |
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中国情報通信懇談会 |
プログラム |
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参加料 |
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無料 |
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申込〆切 |
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2005年11月10日正午まで |
講師略歴 / 講演内容
講演1
講師

中村 秀治
IPv6普及・高度化推進協議会 事務局
株式会社三菱総合研究所
次世代社会基盤研究グループ・リーダー
1961年 |
函館市生まれ |
1983年 |
北海道大学工学部建築工学科卒 |
1985年 |
北海道大学大学院環境科学研究科修了 |
東京臨海副都心開発計画、製油所・製鉄所跡地開発計画等の大規模都市開発、自治体の総合計画、地域活性化計画等のビジョン策定を経験し、地上放送デジタル化政策支援、 IPv6次世代インターネット事業化支援、地域情報化事業支援等による新しい地域社会基盤形成に関する領域を開拓。 都市計画学会会員。
【著作】 |
「新たなる都市空間(ぎょうせい)」
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講演内容
IPv6ネットワークを利活用した防災システム
この3年余で全世帯の半分近くまで、ブロードバンドが普及しました。
ところで、今のブロードバンドの普及のきっかけの一つが、IPv6であったことをご存知でしょうか?
誰でも何でもブロードバンドが利用できるようにと政策的に導入が決められたのがIPv6ですが、2005年、米国国防省や連邦政府の動きに押されつつ、日本政府もダッシュしはじめました。
もちろん、適用分野は、「安心・安全なくらし」です。
防災、環境、福祉、健康、そして、見守り、いくつかの動きをご紹介します。
講演2
講師

辰巳 治之
札幌医科大学 大学院医学研究科 生体情報形態学 教授
最終学歴 |
山形大学医学部 (昭和57年3月卒) |
職歴 |
昭和59年8月1日 大阪大学 助手 医学部 解剖学 |
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平成11年4月1日から 札幌医科大学 附属情報センター所長(兼任) |
学位 |
医学博士(昭和62年:大阪大学) |
専門分野 |
解剖学, 情報科学 |
社会的活動 |
平成 5年より 北海道地域ネットワーク協議会(NORTH) 代表 NPO申請中 |
その他 |
日本解剖学会評議員、電子顕微鏡学会北海道支部役員、 |
受賞等 |
1999年11月 北海道医師会賞受賞, 北海道知事賞 |
日本インターネット医療協議会 理事長
http://www.jima.or.jp
北海道地域ネットワーク協議会 代表
http://www.north.ad.jp
PML研究会 会長
http://www.pml-research.org
MDX研究会 副会長
http://www.mdx.or.jp
インターネット・テレフォニー・サービス研究会 顧問
http://www.itsrc.gr.jp
MEDIS : 日本の医療系におけるIPv6検討委員会 委員長
http://www.medis.or.jp/200203/stream/4_4_1/
日本学術振興会 産学協力 第163インターネット技術研究委員会
http://www.itrc.net
講演内容
ITの医療応用としての戦略的防衛医療構想
:ゼロクリックによる逆ナースコールと情報薬の開発
ユビキタス時代の健康管理「戦略的防衛医療構想」の具体的な例として、ゼロクリックによるどこでも逆ナースコールを提案する。
長寿世界一の日本において、今までと同じ方法で健康増進を図ろうとしても、これ以上の健康を手に入れるには限界がある。
そこでこれからは、生物に埋め込まれているシステムに習って、リアルタイムにいろいろな生体情報を集め、その情報に基づいてフィードバックがかかるシステムの構築をめざそうとしている。
そして、ITと人間の行動理論とをカップリングすることにより、初めてフィードバックも有効に作用する。
すなわち、ユビキタスネットワーク・コンピューティングを推進することによって、どこからでも生体情報を収集することができ、それに基づいて、必要なときにはタイムリーなアクションを起こし、病気や事故を未然に防ぎ、健康増進が図れるようなシステムを構築しようというのが戦略的防衛医療構想である。
さらに、インターネット上にバーチャルなコミュニティを作り、ホームページ、掲示板、メーリング・リストなどを有効に使って、健康行動理論を活用し、健康な生活習慣を確立する。
すなわちITを利用することによって生活悪習慣の改善を狙う。逆ナースコールの発想は、入院しているきに、なにかあればボタンを押して看護師さんに来てもらうナースコールに似ているが、
それと異なる点は、ITをフル利活用することによって、「どこでも」が実現でき、さらには患者がボタンを押すのではなく、患者の生体情報が自動的にナースセンターに送られていて、すなわちボタンをおすことなく
(ゼロ・クリックで)、ナースのほうからタイムリーに「大丈夫ですか?」とコールがかかるようなシステムを実現したいと考えている。
生活習慣病の原因になっている悪習慣は、悪いといいうのは分かっていても、なかなか止められない。 逆に、体に良いというのは分かっていても、なかなか続けられない。 そこでタイミングの良い、分かり易い、情報薬の組み合わせを頭脳系に与えることによって、行動変容を起こすことができると考えている。 即ち、生活習慣病(糖尿病、高血圧症、癌など)の場合、痛みがなく神経系に作用しない、 そこで頭脳系(意識) に働くように種々の工夫をし実験を行ったところ、タイムリーに情報を与えることにより、行動変容を起こし、今までウォーキングマラソンに興味がなかった人が、 積極的に参加するようになったり、タイミングよく病院を受診するというデータが得られた。我々はさらに、ITをフル利活用し、「戦略的防衛医療構想」実現にむけ、ゼロクリックによるどこでもナースコールを目指し開発を進めている。
お問い合わせ先
CSI事務局 セミナー担当:池上
セミナー専用Tel:090-7772-5114 (受付時間 平日10:00-18:00)
e-mail:seminar-sec[at]csi.ad.jp
